ノーベル平和賞受賞式にオブザーバー参加が決定。 11月1日 鈴木元
今年のノーベル平和賞は日本原水爆被害者団体協議会(通称・被団協)に決定した。12月9日から14日にかけてノルウェーの首都オスロで授賞式が開催される。当事者はノーベル賞委員会が招待し懸賞金が授与される。これにちなんで日本原水協が被爆者の付き添いの家族などがオブザーバーとして参加できるツアーを急遽決定し1週間前に全国の原水協に連絡した。受賞者と別行動ではなく日本から同じ飛行機で行き授賞式にも参加する。このことを知った私は日本原水協に連絡し参加申し込みを行った。私は被爆者でもその家族ではないがこの問題と長く深く関わってきたので日本原水協も考慮してくれたのであろう。今朝、参加の手配をしてくれた。
私は2019年に日本から80名の人々の参加を組織し、ベトナムのホーチミンで世界で初めて被爆者と枯葉剤被害者のシンポジウムを開催した。ベトナム側からはドク氏など200名余りが参加された。続いて2022年原水爆禁止世界大会(広島)において、原爆と枯葉剤の分科会が設けられ、私、広島原水協代表、ベトナム平和委員会代表、枯葉剤問題の映画を作ってこられた坂田雅子監督の四人がパネラーとなって発言した。その前に2015年核兵器禁止条約締結を求めるニューヨーク行動に参加してきた。さかのぼれば1960年、私が高校1年生の時、第6回原水爆禁止世界大会に向けて夏休みを中心に核兵器禁止署名行動に参加したのが最初であり、それ以来、今年を含めて1年も欠かさず平和行進に参加してきた。
個人的には被団協がノーベル平和賞を授与されるのはもっと早くてもよかったのではないかと思っている。しかし中心は、ロシアのウクライナ侵攻、ハマスとイスラエルの軍事衝突などを見ていると核戦争の危機が大きくなっているのに対して、平和賞選考委員会が、そのことを考慮して長く核兵器の残虐性を世界に知らせ核兵器禁止のために奮闘してきた被団協に平和賞を授与することによって核戦争阻止・核兵器禁止の国際世論を作るために判断したのだと思う。したがってこれは第一歩である。そのことも踏まえて参加する。期間中を中心に、このフェイスブックでも海外からの通信として発信します。
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