都知事選挙 蓮舫氏惨敗 共産党・立民はどう総括し責任を取るのか 鈴木元氏がFacebookに投稿①

鈴木元
都知事選挙 蓮舫氏惨敗 共産党・立民はどう総括し責任を取るのか
7日投票で東京都知事選挙が闘われた。
現職の小池知事が前回の3,661,371票から743,356票減らしたが2,918,015票で三選を果たした。石丸氏が1,658,363票、蓮舫氏が1,283,262票で敗れた。蓮舫氏が石丸氏にも敗れたことは市民と野党の共闘が首都東京でさえ力を発揮できなかったことを示し、深い総括が必要であろう。なお立民・共産・れいわ・社会の基礎票は約230万票あったが蓮舫氏はそれも獲得できなかった。
 首長選挙は執行権を争う選挙であり、少なくとも第一位にならなければ当選できない。勝負の第一は50%近い無党派層をどう獲得するかであった。
「基礎票(自民・公明)」では圧倒していた小池氏であったが、金権腐敗で支持を失っている自民党に押されていることによる目減りを実績強調と無党派の獲得で補おうとした。それに対し基礎票では負けていて無党派票獲得に力を入れなければならない蓮舫氏は、私が批判した共産党・立民が前面にでた党派選挙型の闘いを行い無党派層獲得に成功しなかった。投票日の3日前にはNHKの投票分析チームが、蓮舫氏は無党派層の獲得で石丸氏に負けるだけではなく、総得票でも石丸氏に負けるのではないかと推測し出口調査などでも、その点を考慮した取り組みを確認していた。そして結果は蓮舫氏は小池氏に負けただけなく石丸氏にも敗れた。なお私はこのフェイスブックでも論じたが蓮舫氏の「反小池・反自民」は自民党支持者でも金権腐敗には怒っている人々がいるのだから反自民ではなく「反小池・反金権」で行くべきだと論じたが是正されなかった。
 階層・年齢では。女性では小池氏が圧倒し、女性候補である蓮舫氏は全くその特性を生かせなかった。世代別では小池氏も蓮舫氏も高齢者の支持が高く、20代30代では石丸氏が圧倒した。石丸氏は既成政治勢力ノー・SNS世代を引き付けた。若者では共産党も立民も古臭い既成政党として映っている。 今時、祖先帰りしたようにマルクス主義的共産主義論を説き、特定の中央指導部を絶対化した民主集中制を堅持し、「革命党」を声高に説く等をしていては党員も支持者も高齢者しか残らないという悲劇を認め、出直し的改革をしなけばならないだろう。
 都知事選挙と同時に行われた9つの都会議員補欠選挙において共産党は4選挙区で立候補したがいずれも届かなかった。 同じ7日、京都市中京区で市会議員の補欠選挙が行われた。23年の地方選では共産党の平井氏が6493票の一位で当選した。しかし今回は5998票で自民・維新に敗れ三位となった。この間の松竹・鈴木除名問題が大きく響いていることは間違いない。いい加減に目を覚まして改革を行わない限り後退は避けられない。

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