田村委員長根拠も示さず「除名者は支配勢力の攻撃に飲み込まれ、射落とされ、屈服した」と発言。鈴木元氏がFacebookで厳しく批判

29党大会特集
信濃毎日新聞より転載

田村智子共産党委員長の辛辣で勇ましい言葉遣いがやみそうにない。

鈴木元氏ががFacebookで取り上げているので、転載をして紹介したい。

ーーーーーーーーー

田村委員長根拠も示さず「除名者は支配勢力の攻撃に飲み込まれ、射落とされ、屈服した」と発言。

共産党は2月6に全国都道県委員長会議をオンラインも使って実施。そこでは相も変わらずの党勢拡大論が提起された。内容は先の29回党大会と変わらないので、立ち至っての解明・批判は省略する。
ところでその前の4日に前橋市と京都市で市長選挙が行われ前橋では「勝手連的」選挙が行われ大差で現職を破って勝利された。しかし京都では「いかなる政党の推薦・支持も受けない」と表明していた福山候補を共産党丸抱えの選挙にして敗れたことについて一言も発言していない。
田村委員長の報告は「問題提起」とされ志位議長の発言は中間発言とされながら田村氏の「問題提起」の三倍近い発言を行っている。しかし両者の発言で明らかにされた黙過できない事実だけを記す。
①2022年8月から開始された「特別期間」、続く「大運動」は党員・読者ともに増勢にならず1月の後退で全て失った。②大会で報告された90年代の党員拡大「失われた10年」より2020年代に入ってからの党員拡大の方が少なく2020年代が「新たな失われた10年になる危険がある」。これからは毎月増勢を目指す党勢拡大の強化(2月は1月の3-4倍やれば出来る)などの相も変わらない主観主義の方針では、さらに党を疲弊させ自壊させていくだろう。
ところで冒頭にふれた田村委員長の発言であるが、今日の赤旗には掲載され無かったが(明日の赤旗に掲載されるかもしれないが)昨日7日の「赤旗」2面に掲載された田村委員長の「まとめ」で以下のよう述べられた。
元党員(松竹・鈴木)の除名処分について大会決定の徹底で二つの点を重視しようと呼びかけました。一つは、支配勢力の攻撃に飲み込まれ、射落とされ、屈服したという政治的本質を良くつかむことです。二つ目に、党大会が発言を保障し、民主的な議論を積み重ねたことで民主集中制の真価が発揮されたことを確信にすることです
①について。「射落とされ屈服した」とは何の根拠も示されていない。私は京都市長選挙において胸の前に福山候補の漫画による似顔絵プレートをぶら下げて支持拡大運動を行ってきたし、福山氏の必勝を呼びかける文書をブログで、顔入りの動画で必勝の呼びかけをユーチューブで発信し、前者で5000名を超えるアクセス、後者で拡散してくれた分を含めて10000以上のアクセスがあった。勝利のための大きな集会や街頭演説会に駆け付けた。こうした行動をしてきた人間を「射落とされ屈服した」と誹謗している。自分たちの間違った除名処分を居直るために根拠なき中傷をおこなっているのである。
ところでこうした「支配勢力の攻撃に飲み込まれ、射落とされ、屈服したという政治的本質」との言い方は、70年代80年年代の学生運動における党派間闘争において相手側を罵倒するときに使われた言い方である。田村氏は早稲田の学生時代、革マルなどと闘っていた時に、こういう言い方を身に付けたのだろう。平和な世の中で国民の多数の支持を獲得しなければならない共産党の委員長としては、こういう根拠なき罵倒はおやめになった方が良いと思う。老婆心ながら心配します。
②大会では神奈川県の共産党県議員団長である大山氏に「出版より除名が問題」との発言をさせたあと、三名の代議員による批判、続けて山下副委員長による松竹氏の再申請要求の却下報告、そして田村氏による結語での大山氏批判、これが自由な討論の保障と言えるのか。そしてこのようなやり方が「民主集中制の真価が発揮された」というなら、その民主集中制こそが問題である。

信濃毎日新聞より転載

追記:その後、コメント欄にて以下の文章が追記されている。

今日2月9日の「赤旗」に田村委員長の「討論のまとめ」の全文が掲載された。そこでは昨日の「支配勢力の攻撃に、射落とされ、屈服したところに政治的本質があります」の例と思われる記述があります。松竹氏のことと思われますが「安保容認・自衛隊合憲に政策を変えよ」と主張したとしている。この件についてはすでに解明してきたが、松竹氏は将来は綱領に基づき「安保破棄・自衛隊解散に進むが、当面の野党連合では、安保容認・自衛隊活用でいかざるをえないだろう」と述べたのである。しかしこの見解は松竹氏が語る前に2022年の参議院選挙直前の5月27日に志位委員長が「朝日新聞」のインタビューに答えて「我が党が入った政権では、自衛隊は合憲となります」と答えていた。そして志位氏の「新・綱領教室」(2022年4月15日初版)54ページにおいて、安保について「(野党)連合政権としては維持・継続という対応を取ることにします」と明確に述べている。したがって松竹氏と志位氏の安保・自衛隊政策は同じなのである。松竹氏は志位氏の新しい見解を支持・擁護し国民に知らせるために「シン・日本共産党宣言」を出版したのである。ところが志位指導部は「松竹は綱領に違反し、反動勢力に射落とされた」として除名処分したのである。つまり志位指導部は「61年の宮本綱領」に里帰りしてしまったのである。なんのための綱領改定だったのか、除名する必要がない松竹氏を除名したのである。それをごまかすために「射落とされ、屈服した」などs60年代70年代80年代の学生運動などの党派間闘争の中で使われていた言葉を使ったのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました