大晦日に届いた鈴木元さんの2023年最後の投稿を遅ればせながら転載

29党大会特集

大晦日ギリギリに、鈴木元さんがFacebookを更新された。遅ればせながら、だが全文を転載する形でご紹介したい。

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党大会の目玉は「外遊報告」なのか?

大晦日、今年最後の投稿を簡潔に行う。

明日、年が明けると1月5日に党旗開き、15日から第29回党大会。

 ところで党大会の目玉は何になのか

 政治的には21年総選挙、22年の参議院選挙、そして今年23年の一斉選挙、連続的に敗北してきた。そして党勢は「赤旗」によると12月は11月に続いて連続して増勢だそうだが全大会比130%目標どころか、前大会を回復する見通しはないだろう。それどころか党大会目指して無理な増勢にしてきたために1月末には大量減紙になるだろう。つまり政治的にも党勢力において敗北・後退で迎える党大会となる。

 志位指導部は全党に対してなにを目玉にして党大会を迎えるのだろうか。一つは田村副委員長を委員長に据えることによって「共産党はじめて女性を委員長に」を売り出そうとしているようだ。しかし志位議長、田村委員長では路線的には何も変わらず、数カ月すれば「何も変わらないなあ」ということになるだろう。もう一つは年末に出かけた東南アジア訪問を野党外交の成果として明日元旦の赤旗を含めて押し出そうとしているようだ。しかし自公政権・自民党が前代未聞の危機にある時、岸田政権打倒の国民運動を呼びかけ組織することもなく。なんの緊急性もない東南アジア歴訪を「独りよがりな自慢話」として党大会で聞かされ拍手する党大会などお粗末すぎる。

 ところで党大会が社会的に大きな注目を浴びるのは、不当な除名処分をされた松竹伸幸氏が再審査請求していることを、どう扱うかだ。すでに「赤旗」では「再申請する資格はない」とのキャンペーンが行われている。党規約で「除名された者は、それに不服な場合、党大会に対して再申請を求めることができる」と明記されている。それを勝手な理屈で拒否すれば「共産党の中央は自分に都合が悪ければ規約をないがしろにする」と社会的批判を受けるだろう。松竹氏の再申請文書を党大会で代議員に配り、全員一致で否決すれば共産党の大会に出席する代議員というのは指導部に言いなりの人しか出席しない大会ということが改めて明かになるだけである。

 ちなみに党大会決議案にたいする全党からの意見を編集した文書(タブロイド判30ページ3分冊)を手に入れ読んでみた。全文書の1/3ぐらいが松竹・鈴木の除名処分は間違いだ、民主集中制は正す必要がある。現在の月間方式は改めるべきだと志位指導部の方針を

批判する意見があふれている。これらの意見をもった人が党大会代議員に選ばれず

満場一致を繰り返す党大会は悲劇以外の何ものでもない。

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