2016年まで遡って共産党の募金問題での素朴な疑問にどなたか答えてほしい

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元日に能登半島を襲った最大震度7の地震で亡くなられた方に、あらためて深い哀悼の意をあらわすとともに、被災された皆さまに、心からのお見舞いの気持ちを伝えたい。

今も懸命の救援活動が行われている。一人でも多くの命が救われること、被災された皆さまが一日も早く日常をとりもどせることを祈るばかりだ。

さて、救援募金をめぐって日本共産党が「炎上」している。

街頭で集めた救援募金が、全額被災地に届いているのか?一部を政治活動に使っているのではないか?ネットでの様々な声に対して、共産党も「悪質なものへは法的措置も辞さない」と、強い姿勢で抗議している。

この問題では、エックス(旧Twitter)で僕自身も意見をあげているので詳細は省く。

ことの発端と思われるのが、日本共産党衆院東京3区予定候補の香西克介氏が、2016年4月の品川区内で行われた党演説会で不正常な募金の集め方をしてしまったことだ。謝罪と説明が、十分国民に伝わっていないことが原因ではないか?と、共産党に関心を寄せる多くの人が指摘しているが、残念ながら僕もそう思わざるを得ない。

なぜなら、香西氏は現役の衆院選の予定候補者であり、党の東京都の青年学生部長という押しも押されぬ幹部だからだ。本人も謝罪し小池晃書記局長も会見で、誤ったやり方だ、と述べた。しかし、災害は意図せずくり返しやってくる。そして共産党が救援募金活動の先頭に立てば立つほど、2016年募金問題が蒸し返される。香西氏もはじめは謝罪のコメントをツイートなどであげていたのかもしれない。しかし、一向におさまる気配がないのは、国民に伝わっていないからではないか?

6日もXに能登半島地震の救援募金活動の写真を載せるのならば、募金宣伝の写真を載せているXで「あざーす。やっぱ熱燗」などというコメントはしないだろう。どんな小さな疑問にも誠意を持ってくり返し説明する姿勢こそが大事ではないのか?

そこで、僕自身も、まだわからない素朴な疑問があるので教えて欲しい。

少し、時を巻き戻そう。

2016年4月の品川での演説会で、集まった550人の参加者に対し、カンパ袋の封筒が回された。封筒には「熊本震災救援」「北海道5区補選勝利」「党活動強化」と三つの名目が書かれていた。

目的の異なる募金を一つの袋にまとめて集めたものだから、「被災地支援名目に政治資金集めをしていたのではないか」と批判されたわけだ。この事実が明るみになったのも、香西氏本人が嬉々としてツイートしたことからネット民が声を上げたからだ。香西氏も「朝日」の週刊誌の取材の中でも反省の弁を述べ、「全額熊本の震災救援」として送金した、というのだ。

集まった募金総額は、週刊誌記事によれば約37万円とのことだが、「ごちゃ混ぜ募金」が明るみになってしまったことで、全額を熊本震災救援に送金したというのだ。だが、550人の参加者のうち募金に応じた220人の中には、「熊本震災募金は他のところでやったから、北海道5区補選勝利のために使って欲しい」という人もいただろうし、「共産党の活動の応援をしたい」と募金した人もいたはずだ。

そうした人たちのお金も、全て「熊本震災救援」として送金してしまったのでは、これらの人たちの「気持ち」は置いてきぼりではないか?素朴な疑問とは、この点である。

集まった550人に明確に伝わるような文書なりを出して、熊本震災救援に送金したのだろうか?募金を預かる際に、預けた人の想いがどこにあるのか?を意識しているのか?が問われる大事な問題だろう。「あぁ、バレちゃったから最も焦点になってる熊本震災救援に送って、『頑張ってます感』をだしておこう」と映らないためにも、募金問題について、くどいくらいの説明と丁寧な対応が求められていたのではないか?

そのプロセスがあれば、今日なお蒸し返されて批判される度合いも変わっていたかもしれない。

過去の顛末を知っている方、ここは一つ冷静に、僕の素朴な疑問への回答をして欲しい。「為にする議論」をするつもりはない。諒解できれば、日本共産党の値打ちが上がるはずだ。

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