3月5、6日と松竹氏の除名処分を許さない声がまたひとつ大きくなりました

管理人のコラム

国会での予算審議、統一地方選挙目前で政治情勢はめまぐるしく動いています。

このブログのテーマである、松竹伸幸氏の共産党からの除名撤回、鈴木元氏の著作と人格を侮辱したことへの謝罪などをめぐっても、目が離せません。


志位委員長、山添拓参院議員が京都と出雲で訴え。山添氏はまたもや事実を歪める演説

 昨日、京都・円山野外音楽堂で開かれた演説会で、志位和夫委員長は、演説の最後で、「規約を無視した行動で除名された元党員を利用して、一部大手メディアが『日本共産党は異論を許さぬ政党だ』と攻撃を行っていると演説しました。

 そして、共産党がいかに民主的運営を行なっているか、党内のコミュニケーションを大事にしているかを力説。蜷川虎三元京都府知事の「反共は戦争前夜の声」の言葉を引用して、平和と民主主義を守るためにも、反共キャンペーンに対して共産党躍進という回答を示そうと訴えました。

 他方、同日、出雲市では山添拓参院議員も演説会の弁士に立ちましたが、山添氏の演説は、ご自身が松竹氏の「シン・日本共産党宣言」を読んでいない、もしくは読んでいても、意図的に内容を歪曲して演説していると思わざるを得ない内容でした。

 山添氏は、松竹問題に触れて、

「綱領の根幹の一つが日米安保を廃棄し、アメリカ言いなりをただそう、というものです。これを変えようというのが、松竹氏の主張の中心でもあります」と述べました。

しかし、松竹さんの新著には、そういう内容は一行も書かれていません。

 逆に、連立政権へ参加しても、日米安保や自衛隊が一定期間存在する現実を踏まえ、安保条約下であれ、廃棄後であれ、自衛隊の出動を認めるのであれば、安保廃棄、自衛隊の解消を実現するまでの具体的な防衛政策を提示してこそ、政権をめざす共産党の責任ではないのか?

これらは、すべて綱領の枠内での政策探究であり、党内での真剣な議論こそが、今求められているのではないか?と問題提起をしているのが、松竹氏です。

 

 共産党幹部が「事実に基づかない攻撃」をすることが許されるはずがありません。少なくとも、松竹氏の本を読んで、正確に引用して演説すべきはないでしょうか?

 都道府県党の幹部レベルから、松竹除名の見直しを求める声が上がる

 昨日、3月5日はもう一つ、大きな出来事がありました。

 

 日本共産党福岡県委員会常任委員の神谷貴行氏が、県委員会総会において松竹伸幸氏除名の見直しを訴えた経過を自身のブログに発表したのです。

かみや貴行のブログ 1%でなく99%のための福岡市政を」

 党県役員による初の松竹氏除名批判です。これは、都道府県党の幹部の中にも、今回の松竹氏の除名の経過について納得できない人が存在することの証左であり、それぞれの機関会議でどのように「異論」を会議に反映させていけば良いのか?の生きたテキストのようにも思えます。

 松竹伸幸氏が日本共産党中央委員会に、除名処分の一時執行停止を求める意見書を提出

 そして、本日、松竹伸幸氏が日本共産党中央委員会宛に、除名処分の一時執行停止を求める意見書を提出。その序文を公開しました。選挙に悪影響が及ぶのを防ぐ見地から、選挙期間中は除名問題の件で松竹氏の側からは発言を控える旨も提起されています。

 詳細は、ぜひ、松竹さんのブログをお読みください。

https://ameblo.jp/matutake-nobuyuki/entry-12792414219.html

この記事で、松竹氏は、3点にわたり、規約上の瑕疵があることを指摘。

1、支部党会議・総会で処分を決定しなかった問題

2、「支部委員会の同意」という虚構が前提とされている問題

3、処分を決定する会議で意見を述べる権利を奪われた問題

この点で、Twitterでフォローさせていただいている「道草クー太郎」@KutaroMichikusaさんが重要な指摘をされていました。

 道草クー太郎さんは、松竹さん自身の言葉も引用しつつ、次のように述べています。

「これは単なる手続き上の瑕疵ではなく、除名に値しない言動を除名に持ち込むために不正な手続きも必要だったということだろう」と指摘した上で、

「党への攻撃者扱いの濡れ衣を着せられて不正に除名されて名誉も毀損された党員が、選挙への悪影響を懸念して当面発言をしないと。これは国家間の戦争では無いが、党側の「平和主義外交」の能力が問われる局面だと思う。こう述べられました。

「選挙期間中は私に対する処分はなかったことになり、メディアや他党などによる処分を理由とした共産党への批判を避けることができる」(松竹)

「(党中央が言う)マスコミも加わった戦争前夜の反共の声」を封じてしまおうという提案を黙殺したり蹴飛ばしたりすることに利益も道理も無いはずだ。

「共産党も地方選挙にふさわしい政策と争点を打ち出して選挙戦を闘うことに専念できます」(松竹)

 手づくりのビラ作ってる地方党職員もどこにあるのか判然としないような「反共キャンペーン」に党員や運動員の貴重なエネルギーを差し向けることもしないで済む。

 いかがでしょう?


この松竹さんの提案を拒否することは、さすがに党中央委員会としてはありえないことだと考えます。「手紙」への回答期限は、3月17日とのこと。大いに注目して見守りたいと思います。

 本日の小池晃書記局長の記者会見では、鈴木元氏の処分の有無に関して他人事のような説明

 本日、3月6日は、定例の小池晃書記局長の記者会見も開かれました。

 冒頭、参院予算委員会でのN国党議員の反共演説について抗議。その後、記者からの質問。鈴木元氏の処分の有無のその後は?との質問には、「その方への対応は該当する党組織が検討を引き続きしている」と述べるにとどまりました。まったく事態は変化していない、ということです。2月6日の会見で「鈴木元なる人物の本は共産党への攻撃を書き連ねたもので分派活動」と断言したことを、どう弁解するのでしょうか?

 
  以上、昨日と今日の動きを駆け足でふりかえりました。

 松竹氏の除名処分を許すなの声が、いま、少しずつ広がりを見せつつあります。3月5日の円山音楽堂の演説会に参加し志位和夫委員長の演説を生で聴いた鈴木元氏は、西日本新聞のコラムも紹介しながら、自由な議論こそ大切と呼びかけました。
 「松竹パンフ」が発行されて、支部での学習などが呼びかけられていくのでしょう。まさに、自由な議論を深めて、松竹氏の理不尽な除名は撤回されるべき、との声を広げていきましょう。

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