よく分からない共産党の言動 4月21日
仕事が詰まっていて投稿出来なかったが、少し時間が空いたので執筆し投稿する
(1)3つの補欠選挙
長崎3区・島根1区・東京15区の補欠選挙が始まった。結果いかんでは岸田政権崩壊へ向かうかもしれない。マスコミの予測では自民党が唯一、候補者を出した選挙区である島根一区で立憲が優勢に立っている。ところで共産党は三つの選挙区で候補者を出さなかった。東京15区では元々決めていた候補者を下ろし、選挙政策協定なしで立憲の酒井なつみ候補を押した。ところが隣の東京14区では次期総選挙で立憲とれいわが候補者を調整し、れいわの候補者を押すことになった。そこに共産党は独自候補者を出すことにした。政策的には、れいわと共産党が一番近い。結局次期総選挙で共産党は野党共闘は追求せず小選挙区で出来るだけ候補者を出し、比例の票をより多く出そうとしているようだ。それなら補選でも立憲を無条件支持などせず独自候補を出せばよい。なお「赤旗」によれば16日に行われた江東市民連合主催の15区応援演説に、れいわの櫛渕衆議院議員も応援演説したが「赤旗」では他党の応援弁士については政党名をだしたのに、れいわの櫛渕氏だけは政党名を掲載しなかった。
(2)志位議長、アセアンに学び平和外交によって東アジアにも平和を訴える
4月17日、志位議長が上記の講演会を開催し「赤旗」の2ぺージを取って講演内容を掲載した。前にも書いたことがあるが私はアセアンの取り組みを評価している。しかしアセアンは全会一致で見解をまとめる組織であるため南シナ海や台湾・尖閣を巡っての中国の覇権主義的な乱暴な行動について抗議声明さえ出せない組織である。「アセアンに学んだ平和外交」だけでは中国の覇権主義的な乱暴な行動を止められないことは明白である。この志位氏の主張はアセアンの意義とともに限界も踏まえた具体的提案とは思えない。今週号の「週刊文春」で志位氏は阿川氏との対談で「長い時間がかかる」と言う一方、阿川氏のリップサービスにより「我が党も入った政権」など現実性の無い話をしている。ところで今や平和外交一本やりの志位氏だが、参議院選挙直前2022年5月28日「朝日新聞」のインタビューに答えて自衛隊活用論どころか「我が党が入った政権では自衛隊は合憲」と語り「新・日本共産党綱領教室」では「有事に際しては安保条約第五条に基づいて米軍の出動を認める」と言ってきたのである。この主張と先の講演の提案とはどういう関係にあるのか説明を求めたい。
(3)地方議員の中間選挙の後退と地方議員の相次ぐ離党はどうなっているのか
毎週火曜日の「赤旗」に、その前の日曜日が投票日であった地方議員中間選挙の結果が報じられている。今週16日の赤旗では14日投票の地方議員選挙の結果が報じられている。埼玉県坂戸市は4から2へ、岐阜県下呂市は2からゼロ、福岡県行橋市は2から1へと5名減少している。
埼玉県ふじみ野市の共産党・田中さなえ議員が3月1日に離党していた。その前に同じ埼玉県の和光市の鳥飼雅司市会議員も2月末に離党している。青森県青森市の市会議員の相馬純子氏も離党している。どうなっているのか。
(4)「4月こそ月初めからダッシュ」と言っていたが4月20日の赤旗では「成否わける4月総力」
共産党は4月6日7日に第二回中央委員会総会を開催した。議題は最近1年間で3回目の「党勢拡大を訴える手紙」だけで「4月の初めから早い立ち上がりダッシュ」を訴えた。私はこのフェイスブックで「4月は増勢になるかもしれないが続かないだろう」と書いた。しかし4月20日の「赤旗」は「成否をわける4月総力を」と書いている。「4月増勢」さえも怪しげである。2022年8月から毎月、同じことを繰り返してきて3月末も大量減紙したのである。公開された二中総では党勢拡大だけの意思統一を行い全党への三度目の手紙を出しておいて減紙しても、おそらく「確かな手ごたえ、増勢いする勢い、5月こそ月初めから拡大を」というのであろうか。そこまで言うなら、このフェイスブックに投稿があったように志位議長を始めとする常任幹部会員は全党に率先して毎月何部拡大する、中央委員は何部拡大する、という目標を中央委員会のホールの壁に張り出して頑張べるべきだろう。拡大の指示だけ出しておいて毎日のように音楽会や美術展覧会に訪ねたことを自らのフェイスブックに書き、さも文化人のようにふるまっている市田副委員長などは、真面目に自ら党勢拡大に頑張るべきだろう。
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