鈴木元さんが、フェイスブックを更新しました。全文を転載いたします。
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ベトナムからの帰国報告 鈴木元
今年で3回目のベトナムへ行ってきました。ベトナム戦争で米軍が散布したダイオキシン入りの枯葉剤を浴びた人が現在でも約300万人、枯葉剤が原因と考えられる障碍者が約100万人、二世、三世、ある場合には四世の人々を含めています。私は、これらの障害者を農業を通じて社会参加・自立への道を開くプログラムをホーチミン枯葉剤被害者協会と連携して実験プログラムを21年10月から23年9月にかけてjIcaから1000万円の支援を受けて行ってきました。
そこで次に全ベトナムへ広げる取り組みを進めようとしています。総額1億円の申請で準備しています(競争率は20倍)。そのため8月2日に、これまでの到達点・成果を確認し、それを受け継ぎ広げようとするシンポジウムをホーチミンで開催しました。これにハノイの大使館、ホーチミンの総領事館、jicaベトナム、枯葉剤被害者協会の全国委員会の委員長以下の5名の幹部、全国10支部の代表が参加し成功しました。これで競争率は2倍ぐらいになったのではないかと思っています。いまから提案する四次案(A4で21ページ)を書き上げ、8月末か9月の始めにjicaと折衝することにしています。
この間にも赤旗などの報道は目を通してきました。松竹伸幸さんの新刊「不破哲三氏への手紙」も読みました。良い仕事だと思います。「共産党100年史」も読みました。綿密に読むと酷いものです。後半になるにしたがって党ではなく志位の取り組みとしての美化が目立つています。別途批判したいと思っています。ところで田村委員長説がマスコミでも流れています。しかし宮本議長・不破委員長、不破議長・志位委員長と同じく、今のところ志位議長・田村委員長で行きそうで基本的に変わらないでしょう。それでも「交代せざるを得ない」ところに危機が現れていると思います。「革命党」を強調することによって党首公選制を否定したり、党幹部への批判を認めず除名したりするやり方にたいしての批判が広がっています(8月2日付け「産経新聞」)。松竹氏の本への内田樹氏の推薦、そして小林節氏の民主集中制への疑問は、志位指導部に抜き差しならない打撃を与えつつあると思います。これらについても今後きちんと論評していく必要を感じています。
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